花火ちゃんのポルノ女優日記外伝
コクリコのマジックショウ

〜第一話〜

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プロローグ
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薄暗く小便臭い巴里の歓楽街の裏路地

通りの喧噪からちょっと離れた場所に何の変哲もない煉瓦造りの建物がある。

一階の料理店が出す油の煙ですっかり煤けてしまった漆喰の壁は、あちこちで
ひび割れを起こしており、見る者を不安にさせるほどのたたずまいである。

子猫ほどもある大ネズミが路地を駆け抜け
切れかかって点滅を繰り返すガス灯の廻りに蛾が飛び回っている。

その建物の地下に一軒の酒場がある。

巴里中の鼻つまみ者の巣窟であるその酒場は
いつにも増し、ただならぬ興奮のさなかにあった。

いつもは大蛇とジプシィ女の淫猥なショウや
あばずれ女のストリップなどが行われるステージで
ある有名スタァが特別公演を行うというのだ。

その生け贄の名は・・・

コクリコであった

コクリコは一緒に囚われた花火を地獄のような調教から救い出すため
自らその下品極まるステージへの出演を申し出たのだ。

誰が想像できるであろうか、こんな場末の薄汚れた歓楽街の一角で
巴里の華、シャノワール劇場の人気女優、マジックエンジェルことコクリコが
惨めで無様な生き恥を晒すのだ。

ギャハハハハハハハッ!
ウヒヒヒヒヒッ!アハハハハハッ!
ゲラゲラゲラ・・・

おいっ!始まるみてぇだぜっ!

葉巻の煙と三下どもの馬鹿笑いにつつまれた薄暗い酒場の特設ステージに
小道具が運ばれてきたのだ。

酒に酔った観客達の好色な目が舞台に釘付けになる!
地に堕ち、翼をむしり取られたマジックエンジェルがどのような痴態を晒すのか
興味津々なのだ!

屈辱と羞恥に満ちたコクリコのマジックショウが始まる・・



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バチン

いきなり店中の電気が消えた。

そして静寂・・

「ご来場の紳士淑女の皆さん!大変長らくお待たせいたしました!」

「只今より、シャノワール劇場の名花、コクリコ嬢によります・・・」

「特別マジックショウを行いますっ!」

ウアアアアアアアアッ!

いよぅっ!待ってましたぁっ!
ピィーッ!ピィーッ!ピィーッ!


アナウンスが終わったと同時に
酒に酔ったごろつき共から歓声が上がる。

ドドドドドドドドドドドドドド・・・・・

ドラムロールが始まった。
観客達の視線は特設ステージに釘付けである。

パァッ!

特設ステージにスポットライトが当てられた!

そして・・

観客達はスポットライトに照らし出される
シャノワール劇場の花形スターの格好に度肝を抜かれた!


「!!!!!」

コクリコはズボンもスカートも身につけていなかった
そして、下着すらも・・
なんと彼女は下半身裸で登場してきたのだ!

「・・・・・・・」

観客達は声も出ない、巴里でその名を知らぬ者はいない美少女スターが
幼い秘部も尻も丸出しにしてスポットライトを浴びているのだ!

奇妙な静寂が流れる中、満座の観衆の中で一人恥部を晒している
惨めな美少女スタァが口を開く。


「み、みんなぁっ!元気ぃっ!」


「ボク、シャノワール劇場から
出稼ぎに来たマジカルエンジェル」



「コクリコだよぉ!」


「き、今日はぁっ!
みんなが見たこともないような
手品を見せてあげるよぉっ!」





ドオオオオッ!

観客が爆発した!
夢ではない!
巴里中の人気を独占したあのマジカルエンジェルが
この薄汚い酒場のステージの上で自分たちの生け贄になるのだ!

陽の当たる世界には決して出ることの出来ぬごろつき共が
巴里社交界のアイドルスターを思うままに蹂躙できるのだ!

「す、すげぇっ!ほ、本物だぜぇっ!」

「なにさっ!あの格好っ!バッカみたいぃ!」

「コクリコちゃ〜ん!オズボンはどうしたんでちゅか〜?!」

ギャハハハハハハハッ
ピィーッ!ピィーッ!ピィーッ!


興奮した観客が幼い生け贄を野次る!野次る!野次る!

しかし、コクリコは涙で潤んだ目で必死に笑顔を作りながら
驚くべき行動に出た。


「えへへへへへぇっ!」

なんと彼女は、がに股に開いた恥部を観客にぐいと突きだし
幼い秘裂を指で割り開いたのである!

そしてそのポーズのまま、監督の台本通りの惨めな台詞を口にする!


「コクリコのぉっ
今日の手品はぁっ!」



「お、オマンコの穴を使ったぁ
エッチな手品なんだよぅっ!」



「ズボンなんてはいてちゃあ
インチキしたと思われちゃうっ!」



「そ、それにぃ・・
それにぃ・・」






「う・・くぅっ・・」

コクリコが思わず絶句した

無理もない・・公衆の面前で秘肉を晒しつつ
笑顔で惨めな台詞を続けることなど、彼女に出来るわけがないのだ。

しかし、彼女は超人的な精神力で自らを貶める無惨な台詞を吐き続ける。


「ぱ・パンツをぬいでぇっ
・・ショウをするとっ・・」



「お、お金がたくさん
貰えるんだよぅっ!」



「ボクはお金のためなら
オマンチョだって
平気で見せちゃうんだよぅっ!」



「う・・・くぅっ
くううううっ!」





可愛らしい顔をくしゃくしゃにして
必死に涙をこらえる小さな天使に鬼畜共が容赦ない野次を飛ばす!

「おらっ!どうしたっ!へっぽこ手品師っ!」

「やだぁっ!なにがマジカルエンジェルようっ!」
「ただの露出狂じゃないっ!」

「さっさと先にすすみやがれっ!インチキ芸人っ!」


そして、一際甲高い男の野次がコクリコの脳裏に突き刺さった。

「コクリコちゃ〜ん!ポルノ女優わぁっ!?
ポルノ女優わぁっ!?」


「えへへっ!えへへへへへっ!」

反射的に惨めな泣き笑いを浮かべるコクリコ!

そう、彼女をこんな境遇に落とした張本人であり
彼女の盟友である花火の運命を握るポルノ映画監督が
観客に紛れ込んでいるのだ!
ここで、ショウを中断したら花火がどんな目に遭わされるかわからない!


(は、はなびのため・・・はなびを助けるため・・)


「えへへっ!それじゃぁ、はじめるよぉっ!」

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地に堕ちたマジカルエンジェルは仲間を助けるため
自ら羞恥地獄の扉を開いた。
そして、その扉から覗く暗闇には決して光は届かないのである。

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コクリコのマジックショウ第二幕「鳩」に続く


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