グリチーの夏休み

黒之巣小学校五年一組 大神太朗

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8月6日 晴れ

きのうは、ひとばんじゅう、グリチーのひめいが聞こえていたので、こうふんしてなかなかねむれませんでした。

おかげで今日はあさねぼうです。

10時ごろに、おそい朝ごはんをすませて、裏の谷川にさかなとりにいきました。
ここは、ぼくしか知らないひみつの場所です。

あくびをしながら歩いていると、人の声がきこえてきます。
ぼくは、あわてて身をかくして、声のした方をのぞき見しました。

グリチーです!

グリチーが谷川の水で行水をしているのです。

グリチーのまっしろい肌は、おばさんに、ひどくぶたれたらしく、あちこちがあざになっていましたが、そうぞうしていた
ほど、ひどくはなかったです(あとでおじさんにきいたら、あとがのこらない、ヒミツの方法があるそうです)。

谷川の水でからだを洗っているグリチーは、いつものミジメなグリチーと違って、とてもキレイで、ぼくはおもわず
みとれてしまいました。

太陽のひかりが、水のひょうめんにはんしゃして、キラキラと光ります。
グリチーのきれいな金色の髪が風に吹かれてサラサラとなびきます。

そして、まわりにだれもいないと思って安心したのか、グリチーは歌を歌いはじめました。

きいたことのない国のことばです。

でも、グリチーの歌は、学校の先生よりも、蒸気ラジオから流れるレコオドの歌よりも、ずっとすばらしかったです。

ぼくは、うっとりと聞きほれてしまいました。
グリチーって、ほんとうはスゴイんだと見なおしてしまいました。

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夜になって、おばさんのうちで宴会がありました。どうやら、あしたのお祭りの打ち合わせのようです。
村のせいねんだんのおにいさんや、村長さん、たくさんのおじさんやおにいさんが、おばさんのうちにやってきました。

グリチーはお客さんのおうたいで、おおいそがしです。

おおきなおっぱいを、ぶるんぶるんとふるわせて走り回っています。

「コンマンコー!」
(こんばんわ)

「オチンポサマ・ココデハメルデスぅ!」
(お客様、こちらがお席になります)

ギャハハハハハハハッ!

グリチーが、お客さんをあんないするたび、おじさんたちは大笑いです。

そして宴会がはじまりました。

グリチーがお客さんにお酒をすすめています。
ふつうの人はとっくりで、おしゃくをするのですがグリチーはちがっていました。
お酒を口いっぱいにふくんで、お客さんに口移しでのませようとしているのです。

「ン〜〜〜〜ッ!ン〜〜〜〜ッ!ン〜〜〜〜ッ!」
「ン〜〜〜〜ッ!ン〜〜〜〜ッ!ン〜〜〜〜ッ!」

りょうてに一升びんをもち、情けないあいそ笑いをかおじゅうにうかべ、フグみたいにほっぺたをふくらませて
お客さんの前にかおをつきだします。

ギャハハハハハハハッ!

「さすが、フランスの淫売は酒を呑ませるのがうまいべ!」
「酒に酔わせて男を寝取るんだべよぅ!」
「だけどもよぅ!こりゃぁ〜うめぇ酒だぁ!」
「変態外人様々だべ!」

ギャハハハハハハハッ!
ゲラゲラゲラゲラゲラ!

べちょっ!じゅうじゅうじゅうっ!

「ぷはぁっ!うめぇ〜っ!」

ギャハハハハハハハッ!

「こら、変態貴族!次はオレだっ!」

じゅうじゅうじゅうじゅうじゅうっ!
ちゅう〜〜っ!くちょくちょくちょくちょっ!


グリチーのくちから、お酒を吸いだし終わったあとも、おじさんたちは、グリチーのくちびるからはなれようとしません
グリチーのくちのなかを、これでもかとなめまわしています。

「ム〜〜〜ッ!ムグゥ〜〜〜ッ!ング〜〜〜〜ッ!」

グリチーはなみだを流してひっしにたえています。

川向こうで牛を飼っている権三じいさんなどは、わざとグリチーの顔に酒を吐き出して

「お〜、もったいない!酒がこぼれてしもうた」

と、ベロベロとグリチーのきれいな顔を、なめまわすしまつです。

グリチーは、鼻のあなまでなめられているのに、ブルブルとからだをふるわせて、じっとがまんしていました。
あとからきいたはなしでは、グリチーはりょうてに持った一升びんを空にしないとお仕置きをされるらしいです。
お酒をのんでもらわないとこまるので、おっぱいをもまれても、おしりのあなにゆびを入れられても、もんくを
いえないそうです。

ようやく「お酌」のじかんが終わりました。
つぎは、グリチーがお酒をのまされるばんです。

村長さんがだいひょうして、グリチーにお酒をのませます。

グリチーは村長さんにおしりをむけてひざまづき、りょうてでおしりのお肉をひろげました。
おしりの穴をまるだしにした、インチキ土下座のポーズです。

「オ、オチンポサマ〜ッ!
 ヘンタイガ・ヲサケノミタイデス!」

グリチーがまた、インチキ日本語でわけのわからないことをさけびます。

でっぷり太った村長さんのところにグリチー用のお酒がはこばれてきました。
グリチーののむお酒は、せんめんきに入れられた、熱々におかんをされている日本酒です。

村長さんがグリチー用の「グラス」を手にとります。

「ほぉ!さすがはフランスのお姫さまだべ!変わった形のぐい飲みだぁ!」

ギャハハハハハハハッ!
ゲラゲラゲラゲラゲラ!


村長さんが手にしたものをみて、おきゃくさんはだいばくしょうです。

グリチー用の「グラス」とは、なんと、かんちょう器でした。

そう、グリチーは、おしりの穴でおさけをのむのです。

村長さんは、ゆげがたっている日本酒をグリチー用グラスに、めいっぱいすいこみグリチーのこうもんにあてがいました。

「さ、変態貴族さまっ、一杯やっとくれ!」

「オ・オチンチン・イレチャイマ〜〜ス!」
(い、いただきま〜〜す!)

ぶすっ

おしりの穴に、かんちょう器の先っぽをさしこまれたグリチーがビクッっとからだをふるわせます。

「ヒゥッ!」

ちゅるるるるるるる〜〜〜〜〜

「フゥワァ〜アァ〜〜〜〜ッ!」

村長さんがぐりちーのおしりにゆっくりとお酒をちゅうにゅうしていきます。

「ヒュウウウウウウッ!ウヒュウウウウウウッ!」

あついお酒がおなかに入っていくのがよっぽどくるしいのか、グリチーはひょっとこのようなかおをして
かたく目をつむり、ひっしでがまんしています。

・・・・・パン!パン!パン!
「・・・・イッキ!イッキ!イッキ!」


だれからともなく、てびょうしといっしょに「一気コール」が始まりました!

ちゅるるるるるるる〜〜〜〜〜

「ウワァアアアアアアアッ!
 ウギャアアアアアアッ!」


グリチーが白目をむいてぜっきょうしはじめました!じたばたと、あしくびをたたみにうちつけます!

パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!
「イッキ!イッキ!イッキ!イッキ!イッキ!イッキ!イッキ!」

一気コールのテンポがはやくなります!

にゅぽっ!

村長さんがようやく「特製グラス」のおさけを空にして、グリチーのおしりからひきぬきました。
すかさずおしりの穴に親指をあてがい、ぎゃくりゅうをふせぎます。

パチパチパチパチパチパチパチ!

村長のてぎわに会場のみんなは、はくしゅかっさいです。

「・・オグゥウウウッ!オゥウウウウッ!」

おなかの中がよっぽどあついのでしょう。
グリチーがインチキ土下座のかっこうのままでうめきごえをあげています。

「さすがはフランスの貴族さまだぁ!いいのみっぷりだべ!」
「さ、もう一杯いくべさ」

なんと村長さんは苦しむグリチーのおしりを、ぴしゃぴしゃたたきながら、もういちど「特製グラス」に
お酒をいれはじめました。

ただならぬけはいを感じたグリチーが、かたごしにうしろをむいてぜっきょうします!

「ヒッ!ヒイイイッ!オ・オカワリッ!
 
オカワリヲクダサ〜イッ!」
(ひぃ〜〜っ!も、もうけっこうです!もうけっこうです〜〜〜っ!)

いっしゅん、へやのなかがしずまりかえりました。
グリチーがさけんだ、あまりにも意外なインチキ日本語に、みんながあっけにとられてしまったのです。

「・・ほんとに、のんべぇのお姫さまだべ〜!」

どっ!

ギャハハハハハハハッ!
ゲラゲラゲラゲラゲラ!

村長さんのぜつみょうなひとことにへやじゅうが、ばくしょうのうずです。

「アアアッ!キモチイイモット〜ッ!キモチイイモット〜ッ!」
(ああっ!もうやめてっ!やめてださぁいっ!)

「やれやれ、西洋の色キチガイは激しいべ」

ぷすっ

村長さんが二本目おさけをグリチーのおしりに突きたてました!

 「ウギャアアアアアッ!オカワリッ!
  オカワリィ〜〜〜〜ッ!」





グリチーはけっきょく、洗面器一杯ぶんの「あつかん」をおしりの穴でのんでしまいました。

「吐き出されちゃかなわんからのぅ」

村長さんが、グリチーがおもらししないように、おしりに詮をしました。

グリチーはつぶれたカエルみたいに、たたみの上にはいつくばっています。
雪のようにまっしろだったグリチーのはだが、ピンク色にかわっています。
ぜんしんから、滝のようにあせをだらだらながし、はぁはぁと息をはずませています。
はんびらきになったくちびるからよだれをたらし、青いひとみはどこかうつろで、うるうるしています。

おじさんに聞いた話ですが、おしりからお酒をのむと、ふつうにのむのよりずっと酔いがはやいそうです。

おばさんがぐったりしているはだかのグリチーにかけよります。
手には1メートルくらいの青いホースをもっています。
おばさんは、いきなりそのホースをグリチーのせなかにたたきつけました。

ビシィッ!

「!!!!ウギィイイイイイッ!」

あまりに痛かったのか、グリチーはエビみたいにのけぞりかえりました。

「この馬鹿オンナっ!お客さんの前でなに酔いつぶれてるんだい!
 とっとと起きな!ウスノロ!」

「ヒァ・・・あ・・」

グリチーがのろのろと起きあがって、まわりをみわたします。
まっ赤なかおをして、目もうつろです。どうやら完全に酔っぱらっているみたいです。
それでも、おばさんと目があうと、はんしゃてきにインチキ土下座をはじめました。

「ケ・ケツノアナ・・クサイデース・・」
(も、もうしわけありません)

そのおしりにまたもホースがたたきつけられます。

ビシイィッ!
「!!!!ひィイイイイイッ!」

「お前のケツの穴がクサイのはみんな知ってるよ!」

どっ!
ギャハハハハハハハッ!

おばさんとグリチーのぜつみょうのかいわに、へやじゅうがだいばくしょうです。

「キ・キモチイイモット〜ッ!」
(も、もうやめてくださいっ!)
「キモチイイモット〜ッ!」
(もうやめてえ〜〜っ!)

グリチーは二回目のしょうげきで、ちょっとだけ酔いがさめたみたいです。
大きな声でおばさんにあやまっています。でも、かいじょうのみんなには、そうはきこえません。

「あらそう、それじゃあもう一回!」

バシイィッ!
「ヒィイイイイイイイイッ!」
「オチンポクダサイ〜ッ!」「オチンポクダサイ〜ッ!」
(おゆるしください〜〜っ!)(おゆるしください〜〜っ!)

ギャハハハハハハハッ!
ギャハハハハハハハッ!


グリチーの、あんまりなさけないインチキ日本語に、みんながおなかをかかえてわらっています。
グリチーの顔は、なみだとはなみずでぐちょぐちょで、とてもきたなかったです。

「ほらお楽しみはおわり!、ショーの時間だよ!」
「お得意の踊りと唄でみなさんを楽しませるんだよ!」

「ショー」ということばに、グリチーはからだをビクッとふるわせました。
ふらふらとたちあがり、「こうさんのポーズ」をとります。
グリチーは、そのみじめなこっこうのまま、お客さんをゆっくりみまわすと、こうさけびました。

「グ・グリシーヌ・ブルーメール!
 オマンチョヲ、アラッテキまースッ!」
(私は踊りの準備をしてきます!)

「オチンチンカタクシテるデ〜す!」
(少々このままお待ち下さい!)

ギャハハハハハハハッ!
ギャハハハハハハハッ!


お客さんたちのげひんな笑い声のなかを、グリチーがよたよたと、たいじょうしていきます。
おしりをクリクリとおおげさにふりながらの、みじめなみじめなカニ歩きです。




そして、5分後に、ふたたびとうじょうしたグリチーのあまりにもかっこわるいすがたに
ぼくはあっけにとられてしまいました。



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グリチーの夏休み 最終回に続く


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