グリチーの夏休み

黒之巣小学校五年一組 大神太朗

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8月5日 くもり時々あめ

今日は、おひるごはんを食べたあと、ろうかでおひるねをしました。
うとうとしていると、ちかくに人のけはいがします。

「タ・タロードノ・・タロードノ」

なんと、そこにいたのはグリチーでした。
でも、ちょっとようすが変です。まっさおな顔をして、からだじゅうに汗をかいています。

ぐきゅるるる・・・

「はぅっ!」

グリチーがおなかを押さえてくるしんでいます。
まえかがみになっているのでおっぱいがおっこちそうです。
うちまたで、へっぴりごしの情けないかっこうです。おしりがプルプルとふるえています。

どうやら、さっき食べたのお昼ごはんのせいでグリチーはおなかをこわしてしまったようです。
グリチーのお昼ごはんは、きのう、ぼくたちが食べたスイカの皮でした。
すっぱいにおいがして、はえがたかっている、とってもきたない食べのこしです。
あんなものをバケツいっぱい食べるんだから、グリチーは食いしんぼうだと思います。

「タ・タロードノ・・ダイベンしマス・・ダイベンしマス」

ようやく、グリチーが、なにをしてもらいたいかがわかりました。
おばさんは、きのう、こう言っていました。

「あのバカ女はヘンタイだから、糞もションベンも他人が見てないとできないのさ!」
「おまけに自分は貴族だからって尻も自分じゃあ拭かないんだよ!まったく、とんだクソ貴族だよ!」

ぼくもだんだんわかってきました。
グリチーは、おばさんに、すごくきらわれているみたいです。
それで、おばさんはグリチーにイジワルをして、インチキなにほんごを教えたり、かっこわるいことを
させたりしているのだと思います。
グリチーは、おばさんにはぜったいさからえない理由があるのかもしれません。
たぶん、おばさんは

<糞もションベンも他人が見てないとできないのさ!>
と、ぼくに言っておいて。

グリチーには
<糞もションベンも人が見ている前でやるんだよ!>
と、めいれいしているのだと思います。

つまり、グリチーはだれかに見ていてもらわないと、ウンチができないので、ぼくにウンチをするところを
見てもらいたがっているということです。
でも、ぼくは、そんなきたないものなんて見たくなんてありません。

「タ・タロードノ!ダイベンしマス!ダイベンタレマス!」

グリチーが泣きそうな顔をして、ぼくにさけんでいます。
でも、ぼくは、しらんぷりをして、へやの中にかけこみました。

それから、ちょっと間をおいて、柱のかげからグリチーのようすをのぞきみします。

ぐきゅるるる・・・

おなかが鳴る音が、はなれたここまできこえてきます。
グリチーは汗をだらだらながしながら、おしりとおなかを押さえてくるしんでいました。
あんまりウンチがしたいので、そこからいっぽもうごけないようです。

「ふァ・・・あアあぁあ・・・」

「あァッ!ハハウエサマーッ!!オババサマァーッ!」

いくら呼んでもだれもくるはずはありません。いま、この家にいるのは、ぼくだけなのです。

「フひュうーッ!フひュうーッ!フひュうーッ!」

グリチーは、ほっぺたをふくらませて、息をおおきくはきだしながら、そとにむかってあるきはじめました。
へっぴりごしで、うちまたで、おしりをりょうてで押さえてあるくグリチーは、とってもみじめでした。
たぶん、おとなりの田中さんのうちまで行って、ウンチをするところを見てもらおうとおもったのでしょう。

でも、

「ウぁアぁああああッ!」

と、すごく大きなこえをあげたグリチーは、お庭の木のしたにしゃがみこんでしまいました。

ブリビリビリッ!!ビチュウッ!
ビトビトビトビトッ!プスゥウウッ!ブババババッ!
ビチョンッ!プリプリッ!ジョオオオオッ!


グリチーの、まぁるく、まっ白いおしりから、これでもか、これでもかとウンチが飛び出します!
臭くてきたない水みたいなウンチが、グリチーのおしりから滝のようにながれだして、お庭に黄色い川をつくります。

「ハアアアアァ〜〜〜ッ!」

グリチーが、大きな大きなためいきをつきました。がまんしていたウンチがだせて、とってもきもちよさそうです。
でも、そのしあわせは長く続きませんでした。

おばさんが、帰ってきたのです。

「ヒイイイイイイイイイッ!」

グリチーが、ものすごく大きなこえでひめいをあげました。
おもしろそうだったので、ぼくもちかくまで行って見物することにします。

門から入ってきたおばさんを見たしゅんかんのグリチーは、すごかったです。
下のじめんが、ウンチでよごれているのに、そこにひたいをこすりつけ、ふいていないのでウンチがこびりついている
おしりの穴をりょうてで広げ、「インチキどげざ」をはじめたのです!

「ケ・ケツノアナ・クサイデース!」
「ケツノアナ・クサイデース!」


よくみると、おしりのあなにスイカのたねがこびりついています。
あんまりなさけないので、ぼくは大笑いしてしまいました。

「ケツノアナ・クサイデース!」
「ケツノアナ・クサイデース!」
「ケツノアナ・クサイデース!」


でも、そこまでグリチーがあやまっても、おばさんは鬼のような顔をしてグリチーをにらみつけています。

そして、なにもいわずに、ゆっくりと蔵のほうをゆびさしました。

「ウギャアアアアアアッ!」

グリチーがびっくりするような大きなこえでひめいをあげました。

「オ、オチンポくだサイッ!オチンポくだサイッ!」

こどものようにいやいやをして、インチキ日本語をはなします。
でも、おばさんは、そんなグリチーのきれいな金髪を、かたてでつかんで蔵のほうにひっぱります。

「ヒッ!ヒィイッ!ヒイ〜〜〜〜ッ!」
「ケツノアナ・クサイデース!」
「オチンポくだサイ〜〜〜ッ!」
「オチンポくだサイ〜〜〜ッ!」
「ヒイイイイイイイイイイッ!」


かみのけを引っぱられたグリチーが、まるで犬のようによつんばいになって引きずられていきます。

「ヒイイイイイイイイイイッ!」
「ヒイイイイイイイイイイッ!」
「ヒイイイイイイイイイイッ!」

バタン!
蔵のとびらが大きな音をたててしめられました。
それからつぎのひのあさまで、グリチーは蔵のなかでおばさんにいじめられていたみたいです。

「ヒッ!ヒィイッ!ヒイ〜〜〜〜ッ!」
「ヒッ!ヒィイッ!ヒイ〜〜〜〜ッ!」
「け・ケツノアナクサイ・・デス」

「ヒイイイイイイイイイイッ!」
「ヒイイイイイイイイイイッ!」


蔵からもれる、グリチーのひめいは、ひとばんじゅうつづきました。
グリチーが、いったい中でなにをされているのかそうぞうしたらドキドキしました。

あとで蔵の中をたんけんしてみたいと思います。


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グリチーの夏休み 
8月6日に続く


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